申込しようと思った物件に申込が入っていた💦すごく気に入っていたのに残念・・・
そうですね。よくあるお話ですが、人気物件はタッチの差で申込が先にないってしまうことがありますね💦
立地もOK、周辺環境も便利、物件も見学して綺麗で、親にも許可をもらったのに・・・。この物件に住めないのは残念すぎる💦
物件をそれだけ気に入っていらっしゃるのであれば、諦めるのはまだ早いです。その物件を契約できる可能性はまだ残っています。
では、今回は申込が入ってしまった時にできる効果的な行動を4つご紹介していきます。
では今回の記事内容です。
- 申込は契約ではなく通過点、契約が確定するまでは諦めずにやれることをやりましょう。
- 申込後に起こり得る不測事態を知りましょう。
- 申込が入っていても、自分にできる効果的な行動4つを必ず実行しましょう。
- もし先に申込した人が契約確定になった場合に備えてできることをしておきましょう。
この記事の対象の方 | 気に入った物件に申込が入っていたけど、すごく気に入っていて諦められない方 |
記事の難しさ(★5段階評価) | ★★ |
この記事を読む所要時間 | 約5分 |
この記事を読むメリット | 他に人が申込済の物件が契約できる可能性が高くなる |
まず私の自己紹介をさせてください。
不動産賃貸のプロである私が、実際の不動産の裏側の背景をもとに申込が入ってしまっていた時にできることを詳しく解説いたします。
私の実経験からも
実際に私の実経験でも、申込が入っていて落ち込んでいたお客様に2番手申し込みをしていただき、1番手申込の方がキャンセルしたため契約できたという方をたくさん接客してきました。
物件は縁です。自分が直感で住みたいと思った物件を、申込が入っている段階で諦めるのは早いです。自分にできることをやりきって契約できる可能性を高めましょう!!
では本題に入ります。
諦めずにできることをやる
申込は契約までの通過点 申込=契約ではない
1番手で申込が入っていたとしても諦めてはいけません。
状況によっては、十分に契約できる可能性はありますのでできる限りのことをやりましょう。
チェックポイント
申込=契約ではない
契約までは、何が起こるかわからない。
契約に進むまでは何があるかわからない
申込から契約までは工程があります。
実際の私の経験からすると、初期費用の支払いが終わるまでは申込キャンセルはあり得ます。また審査が通らないということも実際にあります。
諦めずに、2番手申し込みを入れておけばキャンセルの時には順番が回ってきますので、できることは必ずやりましょう。
では、次は実際に申し込み後に起こり得る不測事項を詳しく説明していきます。
申し込み後に起こり得ること
申込をしていた人がキャンセルする可能性がある
実際に不動産業界では「あるある」ですが、申込をしていたお客様がキャンセルすることはあります。
キャンセルする理由は様々ですが、実体験からも下記理由が多いと思います。
- 転勤がなくなった。転勤先が急遽変わった
- 入学予定の大学が不合格になった
- 親に相談したらダメだと言われた
- 他にいい物件が見つかった
- 物件を賃貸ではなく購入することになった
審査が通らない
たまにありますが、審査が通らないということもあります。
物件の管理形態によっても若干違いますが、大まかには下記の流れで審査が行われます。
- 保証会社審査
- 大家様審査
- 審査結果連絡
まずは、保証会社審査が第一関門です。
不動産の現場経験からも、審査に通らないお客様は一定数いらっしゃいます。
あまり知られていませんが、保証会社審査が通らなかった場合は違う保証会社で再審査をかけることもよくあります。
管理会社や大家様が受け入れてくれれば、2社目の保証会社審査を進めることがあります。
その場合、1社目の保証会社審査が通らなかった時に2番手申し込みのお客様の条件(年収・勤務先・人物)がいい場合は、逆転できる可能性があります!!
保証会社の審査が通ったら、第2関門としては「大家様審査」に進みます。
管理会社の自社物件の場合は管理会社の社内だけで審査が完了しますが、そうでない物件は大家様審査があります。
大家様としても、よりいい条件のお客様に住んでもらいたいという気持ちになるものです。
ただ、原則は申込順になっておりますので1番手申込の方の審査が通れば、通常はそのまま契約に進みます。
しかしながら、1社目の保証会社が通らなかったという情報を大家様が知り得た場合には、2番手申込のお客様の条件が良い場合はそちらで進める場合も実際にはあります。
管理会社目線で言いますと、1番手は審査NGで再審査不可になり、2番手申込にて契約を進めることになります。
保証会社審査がNGになった場合は逆転のポイントになる可能性があります。チャンスが回ってきますね!!
契約が進まない
お客様によっては、審査が通っても契約が進めない場合があります。
契約が進まない理由はさまざまですが、代表的な例は下記の通りです。
- 申込者の方と連絡がつかない
- 申込者の方から待ってほしいと言われている
(親からの許可や同居人の意思確認に時間がかかるなど) - 必要書類が用意できなさそう
- 初期費用の支払いに不安がある
- 申込物件が第2希望物件で第1希望物件のキャンセルを待っている
審査結果報告から日数が経つと、ある一定期間を以って申込者の方からの契約の意志がなければ申込破棄になります。
管理会社や大家様によって待ってくれる期間は変わりますが、一般的には下記期間が目安になります。
- 審査結果報告から10日〜2週間経過している
- 申込時に予定していた入居日まで、10日を切っている
上記の期間が目安になりますが、申込者の方から申込の意思決定をいただけないと申込が破棄される場合があります。
その場合には、2番手申込の方に順番が回ってきますので、契約可能になります。
申込が入っていた時に効果的な行動
申込が入っていた時の効果的な行動のポイントは下記の通りです。
- 1番手の申し込み情報を聞き、それによって可能性を把握する
- 2番手で申し込みを入れる
- 2番手申込のクオリティーを上げて、どうしてもこの物件に入居したいという熱意を伝える
- 2番手申し込み=保険(キャンセル時に回ってくるように)
- 申込クオリティーを上げる=番手順番を逆転させようとする行為
2番手申込で保険をかけてから、攻勢に打って出ましょう!!
1番手の申込の情報を聞く
基本的に個人情報にあたりますので、詳しくは答えてくれないかと思います。
仲介する不動産会社は、物件の管理会社に聞きます。
聞き方のポイントは下記の通りです。
仲介する不動産会社のハードルをあまり上げないためにも、さらっと聞きましょう
聞く項目は下記の2点です。
- 申込タイミング
- 申込者の属性
申込タイミング
申込された方の申込タイミングによって、2番手申し込みに回ってくる可能性が違います。
申込のタイミングは基本的には教えてくれる場合が多いので、必ず聞きましょう。
具体的には、下記のポイントを聞きましょう。
- いつ申し込みなのか?
- 審査が通っているのか?
- 個人契約か法人契約か?学生か?
タイミング別に2番手に回ってくる可能性の目安を表にしましたので、下記ご参照ください。
個人契約 | 法人契約 | 学生 | |
直近申込(審査前) | 可能性あり | 可能性が低い | 可能性高い |
審査通過済 | 可能性が低い | ほぼ可能性なし | 可能性あり |
審査通過から2週間以上経過 | 可能性あり | 可能性が低い | 可能性あり |
入居者属性
入居者属性は、個人情報を含みますので答えてくれる場合と答えてくれない場合があります。
管理会社や大家様によっては教えてくれない場合もありますので、「もし可能であれば・・・」という感じでさらっと聞きましょう。
仲介する不動産会社も把握しているとは思いますが、下記ポイントを聞きましょう。
- 引っ越し理由
転勤・転職・就職・独立・入学・結婚・手狭 など - 職種
学生・社会人・新婚・同棲・ファミリー・法人契約 など
キャンセルになる理由としては、私の実経験からも下記の場合が多いです。
- 学生の方が申込物件の大学に不合格、または第一希望の別大学に合格した
- 学生・社会人(独立)・同棲の方が親から反対される
- 新婚の方が違う物件に申込した
- ファミリーの方が、広い部屋への引っ越しをやめた
- ファミリーの方が、物件を購入した
- 法人契約で転勤がなくなった・転勤先が変わった
属性・引っ越し理由ごとに2番手に回ってくる可能性の目安を表にしましたので、下記ご参照ください。
転勤 | 転職 | 就職 | 独立 | 入学 | 結婚 | 手狭 | |
学生 | ほぼ可能性なし | 可能性あり | 可能性高い | 可能性あり | |||
社会人 | 可能性が低い | ほぼ可能性なし | ほぼ可能性なし | 可能性あり | 可能性あり | ||
新婚・同棲 | 可能性あり | 可能性あり | |||||
ファミリー | 可能性が低い | 可能性が低い | 可能性が低い | 可能性が低い(離婚) | 可能性あり | ||
法人契約 | ほぼ可能性なし | ほぼ可能性なし | ほぼ可能性なし | 可能性が低い | 可能性あり | 可能性が低い |
2番手申込をする
ずっと2番手申込が必要と言ってきましたが、物件が気に入っている場合は2番手申し込みをするデメリットはほぼありません。
2番手申し込み=保険
迷わず2番手申し込みを入れましょう。
2番手申し込みをしていれば、キャンセルの時には優先的に順番が回ってきます。
2番手申し込みを受け付けてくれない場合もある
ただ、管理会社や大家様によっては受付してくれない場合もあります。
また通常は受け付けるものの、審査が通過して契約書が発行されている場合は原則受付してくれない場合も多いです。
チェックポイント
断られることもあるため、もし受付可能な場合は
迷わず2番手申し込みを入れましょう。
新築などは4番手・5番手申し込みを受け付けてくれる場合もある
なお、新築物件などは4番手や5番手での申し込みを受け付ける場合もあります。
たとえ4番手申込や5番手申込でも順番が回ってくる可能性もありますので、気に入っている物件であれば申し込みを入れましょう。
申込が回ってくる可能性がある理由は下記の2点です。
- 2番手・3番手・4番手申込の方は自分には回ってこないと思って、他の物件を探しがち 別のいい物件があればそっちに申込をする人も多い
- 申込が入っている物件だと、そこまで気に入っていなくてもとりあえず軽い気持ちで申込を入れてしまう場合がある
入居者属性が1番手よりも条件がいい場合は逆転の可能性あり
【あなたの方が年収や安定性が高い場合は逆転の可能性があります。】
具体的な例としては、下記のような場合です。
- 1番手がアルバイトやパートで2番手が社会人で勤続中
- 1番手の会社が創業まもない会社勤務で2番手が上場企業勤務
【1番手の人が1つめの保証会社に審査落ちした時】
通常は2つめの保証会社の審査に移行するところが、2番手の申込を入れていて審査が通っていれば、1番手を審査落ちで回答し2番手に入居審査OKの回答をする場合もあります。
理由としては、大家様も管理会社もよりいい条件の入居者に入居してほしいという心理が働くからです。
経済面や人物面で1番手申込の方より良い条件であれば逆転の可能性が高まります!!
重ね重ね言いますが、2番手申し込みをしないと上記のようなことは絶対に起こりません。可能性を広げる意味でも2番手申し込みをオススメします。
申込書のクオリティーをあげる
申込書のクオリティーを上げることは、大家様や管理会社に入居の熱意を伝える面では効果的です。
具体的には、下記のポイントを意識して行動しましょう。
- スピード感を持ってすぐに申込書を提出する
- 申込情報の記載事項を全て埋める
- 必要書類もできる限り提出する
2番手申し込みのお客様が上記のような行動をしてくれると、不動産会社側としてはなんとか入居してもらいたいという気持ちになり、モチベーションが上がりますね!!
スピード感を持ってすぐに申込書を提出する
申込書がすぐに提出された場合、不動産会社には本当に入居したいんだという本気度が伝わります。
その場合、不動産会社は大家様や管理会社に下記のようにプッシュできます。
申込情報の記載事項を全て埋める
これもこの物件に入居したいという熱意が伝わる行為です。
申込書の情報はかなりたくさんあり、事前に調べておかないとわからない箇所もあります。
例えば緊急連絡先としての記入する親の生年月日や勤務先情報はすぐに親と連絡つかない場合は調べてから不動産会社に報告する場合があります。
1番手がゆっくり不足事項を調べている際に、2番手が完璧な申込情報を提出すると2番手の申込者に対しての大家様・管理会社の印象はよくなります。
保証会社が審査をかける面でも情報量の多さは審査に優位になります。
必要書類もできる限り提出する
申込の際には原則免許証コピーなどで審査が可能ですが、その際に保険証や給与明細・源泉徴収票のコピーなどを提出しておくと効果的です。
不動産会社のモチベーションにも影響する
不動産会社はズムーズに契約を進めたいため、不足事項の連絡が遅い方や必要書類を提出したがらない方は、イメージが悪くなります。
2番手申込の際の入居の条件をよくする
契約条件を1番手よりも良くすることで、大家様や管理会社にアピールしましょう!!
入居日(契約日)を早めに設定する
下記のような場合は大家様・管理会社のイメージは良くなります。
- 1番手・・・1ヶ月後入居
- 2番手・・・2週間後入居
1番手が1ヶ月後に入居希望で、2番手が2週間後の入居希望の場合、大家様・管理会社はより早く入居し家賃収入が多く入る方を優先したくなります。
通常は現在のお部屋の解約が1ヶ月前申告である場合が多いため、入居日は1ヶ月後で設定する場合が多いです。
現在の住居家賃と新居家賃が被ったしてもこの物件に入居したいという熱意が伝わります。
また、10日から2週間ほど被ることによってメリットもあります。
- 引越し日時の調整がしやすくなり引越し代が安い日程で設定可能になる
- 引越し業者を使わない場合でも、時間に余裕があるため自分自身や友達・家族が引越し作業をする日程調整もしやすくなる
- 家具・家電購入の際に、ひとまず最低限を設置してそのレイアウトをみて再度購入することができて、気に入ったレイアウトにしやすい
初期費用をすぐに支払い可能であることをアピールする
不動産会社やオーナー様・管理会社にとって、初期費用の支払いが早めに完了することが契約を進める上での安心材料になります。
家賃交渉・設備交渉は控える
家賃交渉したい気持ちはわかりますが、家賃交渉しない方が大家様・管理会社の印象度は高いです。
設備の交渉に関しても極力控えた方がいいです。
どうしても自分ではできない設備取り替えの交渉などをしたい場合は、その工事費に見合う礼金を追加する ことで交渉できないか不動産会社に相談しましょう
例としては下記などが多い交渉内容です。
- モニター付インターフォンへの取り替えをする代わりに礼金0.5ヶ月追加
- お風呂の蛇口の取り替えをする代わりに礼金0.5ヶ月追加
もし2番手申込が叶わなかった場合にそなえて
入居期限が決まっている場合は違う物件を探しましょう
入居しないといけないリミットがある場合には、1番手申込が確定した場合を想定して他の物件を探しておきましょう。
具体的には下記の方法で探していきましょう
- 自分でもSUUMOなどで探す
- 2番手申込を入れた不動産会社に相談する
2番手申し込みをしている不動産会社は、すでに信頼関係ができている可能性が高いため安心して物件紹介を依頼でしましょう!!
入居期限が決まっていない場合は同じ物件で空室が出たら連絡をもらえるようにお願いしておく
入居期限が決まっていない場合は、物件が気に入っていてどうしてもその物件に入居したい場合は、空室の空き待ち予約をしましょう。
担当してくれた不動産会社が信頼できる場合は、その営業にお願いしましょう。
もし、担当してくれた不動産会社の営業に不安を感じる場合には、物件の管理会社に直接連絡してみましょう。
空き待ち予約を受付してくれる不動産会社と受付してくれない不動産会社があります。
もし受付可能であれば、予約をしましょう。
空き待ち予約をした上で、他の物件を探してもOKです。気に入った物件があれば見学や申し込みを検討しましょう。
申し込みをしたら、一番最初に引越し見積もりをとりましょう。
金額面やスケジュール面でベストな引越しをするためには、ネットでの一括査定見積もりがオススメです。
- 申込=契約ではない
契約が確定するまでは諦めずにできる事をやりましょう - 申込キャンセルは可能性があるため、可能性のレベルを確認するために、1番手申込の状況を確認しましょう
- 2番手申込が受付可能であれば、迷わず申込を入れましょう
- 2番手申し込みを入れる際には、可能性を高めるため熱意を持って行動しましょう
- 申込書をすべて埋めたり、必要書類をできる限り提出する事は、大家様や管理会社に熱意が伝わります
- 1番手申し込みよりも良い条件で申し込みする事で、順番が逆転する可能性もあります
- 2番手申し込みが叶わなかった場合も、申込した経験を次の物件探しに活かしましょう。