入居検討中

人気物件あるある‼退去予定物件を見学なしで申込するときの注意事項8点

入居検討者

気になった物件があるけど、まだ入居中で見学できないんだよね・・・

やまびこ

そうですね。人気物件によくある話ですが、退去予定の物件で見学できない物件は結構ありますね。

入居検討者

不動産会社の人からも、すぐに決まる人気物件で見学無しで申込する人も多いっていわれてるんだよね・・・

やまびこ

そうですね。確かに見学無しで申込が入る人気物件はあります。

ただ、見学無しで申込することは不安ですよね・・・

でも気になっている物件がなくなってしまうのも不安ですよね。

では今回の記事内容です。

今回の記事の内容
  • 自分が気になった物件はほかの人も気になっている。
  • 申込後どのタイミングまでだったらキャンセルできる?
  • 見学無しで申込する際の注意事項8点

この記事の対象の方退去予定で見学できない物件が気になっている方
記事の難しさ(★5段階評価)★★
この記事を読む所要時間約6分
この記事を読むメリット見学無しでも比較的安心して申込できるようになる

まず私の自己紹介をさせてください。

不動産賃貸のプロである私が、退去予定の人気物件が気になったときの行動や、見学無しでも比較的安心して申込できるための、注意事項をできる限りわかりやすく説明していきます。

ポイントさえ押さえれば、難しい内容ではありませんので、ご安心ください。

ぜひ最後まで読んでいただき、気になった物件が他の方に取られて後悔しないように、自分で判断して見学無しで申込できるように、ポイントをご理解いただければと思います。

では本題に入ります。

気になった物件は、他の人も同じように気になっている

ご自身でSUUMOなどで検索して気になった物件は、おそらく他の人も気になっている場合が多いです。

いわゆる人気物件というものですね。

その際には、下記の2つの行動をしてみましょう。

  1. SUUMOなどで検索した際の閲覧者数を確認する
  2. 信用できる不動産会社を見つけて意見を求める

SUUMOなどで検索した際の閲覧者数を確認する

ポータルサイト(SUUMOやHome’s、スモッカなどのサイト)には、「この物件を〇人の方が閲覧しています」とか「この物件を気になっている方が〇名います」といった表記があります。

上記の物件ですと、閲覧した人が30人以上いる状態になります。

各サイトで確認してみて閲覧者数が平均して「30~40人以上」の場合は、私の体感として人気物件と言えます。

その場合には、他の人に取られてしまう確率が高いため、急いで行動したほうがいいでしょう。

やまびこ

私の不動産店舗でも、お客様からの問い合わせが4~5件と続いてくるような物件は閲覧数が30人以上という物件が多いです。

信用できる不動産会社をみつけて意見を求める

不動産会社や担当の営業によっては、強引に急かすような電話やメールをしてくることもあると思います。

もちろん、1~2日で決まってしまうような超人気物件があるのは確かですが、そうでない物件もあります。

その場合には、信頼できる営業マンに、本当に人気物件かどうかの温度感を確認することがベストです。

信頼できる営業マン選びのポイントは下記の2点です。

  • 契約のことばかり考えている営業には相談しない
  • 楽をしようとする営業マンは信頼できない営業マンの場合が多い

では、実際に引っかからないほうがいい営業マンの特徴をご紹介します。

電話編
  1. 電話の態度が横柄・なれなれしい
  2. 電話での一発目の質問が見学日の希望日確認
  3. 電話の早い段階で入居希望日を聞く
  4. 電話で引っ越し理由を聞かない
  5. その他、希望条件を聞かない

メール編
  1. 見学無しでの申込を急かしてくる
  2. 人気物件である理由(根拠)の情報がメールの中に無い
  3. メールの早い段階で電話番号を聞いてこようとする
  4. 初期費用の見積もりを出し渋り、電話でしか回答できない旨のメールがくる
  5. 物件に対してのおすすめポイントや周辺環境に関する説明が少ない

上記の内容から見分けるポイントは下記の通りです。

  • 契約(売上)のことばかり考えている営業マンはいかに楽をして申込を取るかを考えて行動している
  • 引っ越し理由やその他条件を聞かないのは、聞かなくても契約がまとまれば楽だから
  • 人気物件の理由や根拠を伝えたりメールに書くのは、正直時間もかかるし面倒
  • 急かすことで契約をとれるお客様が一定数いるため、それに慣れてお客様の状況や希望に沿って提案ができない
  • メールより電話のほうが手っ取り早く、契約まで早くたどり着けるから

上記のような営業マンではなく、お客様の立場に立って行動できるいい営業マンを見つけて、その営業マンに気になっている物件のことを相談しましょう。

またいい営業マンの見分け方は、下記記事をご参照ください。

メールから読み取れる、いい不動産営業マンの見分け方 不動産会社目線で徹底解説します!! 入居検討者 ネットから物件問い合わせをしたら、5社ぐらいの不動産会社からメールが来た( ;∀;) どの不動産会社...

見学無しで申込をする場合の注意事項8点

①写真やパノラマ写真など多くのデータももらえるだけもらう

室内の見学ができない場合には、SUUMOやホームズなどの写真は閲覧しますが、その他の室内写真やパノラマ写真など室内がわかるデータを、不動産会社からできるだけもらいましょう。

特にパノラマ画像などのデータがあると、お部屋の雰囲気を判断しやすくなります。

②外観や周辺施設は見学案内してもらう

共用部や周辺施設だけでも見学すると、物件へのイメージが高まります。

実際に見学するメリットは下記の通りです。

  • 物件外観を見学することで、物件の実際の雰囲気やイメージがつかめる
  • 共用部を見ることで、入居した時の導線や管理会社の管理レベルが分かる
  • 周辺施設を見学することで、実際に生活した時の買い物や休日の過ごし方などのイメージができる

③管理会社を確認し、管理会社に問い合わせする

管理会社に問い合わせする理由は、管理会社が一番その物件に関する情報を持っているからです。

そのため、物件管理会社を確認しそこへ問い合わせしましょう。

管理会社へ問い合わせするメリットは下記の2点です。

  1. 物件の情報を一番持っている
  2. 入居特典が付いてくる場合が多い

物件の情報を一番持っている

管理会社が提示できる主な情報は下記のとおりです。

  • 物件写真データ
  • 物件自体の入退去履歴
  • 申込がどれぐらいのタイミングでいつも入っているか?
  • 物件の入居者から寄せられたクレーム
  • 隣室の入居者の属性などの情報

管理会社でも個人情報をお伝え出来ないため、個人情報に触れない範囲で回答してもらえると思います。

また管理会社によってはそういった情報を一切教えてくれないところもあります。

そういった管理会社の場合には、入居後も管理会社側とトラブルになる可能性があるため、もしほかにも候補物件があれば、他物件を検討してみてもいいでしょう。

入居特典が付いてくる場合が多い

管理会社では、下記のような特典を受けれる場合が多いです。

特典内容や理由
仲介手数料が無料自社物件の場合には、仲介手数料が無料になる場合があります。
フリーレント可能な場合有フリーレントとは、例えば「家賃1か月無料になる」などの特典です。
違約金が付く場合が多いので、短期契約の場合や転勤の可能性がある方はご注意ください。
家賃値下げ交渉成功率高め管理会社は大家さんと直接交渉可能です。そのため家賃交渉の成功率が他の不動産会社より高くなります。
設備グレードアップ可能性有大家さんと直接交渉できるため、設備のグレードUP交渉も成功率が高くmなります。

やまびこ

やはり、同じ物件であれば管理会社申込のほうがお得な場合が多いですね!!

管理会社を調べる場合には、下記記事をご参照ください。

メリットが多い管理会社経由で申込したい‼不動産屋店長が紹介する裏技を含めた管理会社の調べ方6選 入居検討者 気になった物件があるけど、初期費用が安いとかメリットがある管理会社経由で申し込みたい。 でもネットを...

④同物件で別の見学可能な部屋がないかどうか確認

もし同じ物件で見学できる部屋があれば、必ず見学しましょう!

また、不動産会社でも同じ物件内に見学可能な部屋があれば、見学を勧めてくると思います。

不動産会社に聞くポイントとしては下記のとおりです。

  1. 同じ物件に見学できる部屋があるかどうか?
  2. 同じ物件に募集中ではなく申込済の部屋が見学できるようであれば、いつまでだったら見学可能か?(契約日が先の場合には、見学できる場合が多い)
  3. 同じ物件に見学できる部屋が無いときには、同じシリーズの物件や同じ建設会社が建築している似た間取りの物件が見学可能かどうか?

通常の営業マンは、上記の①はできますが、②や③の提案があれば親切な営業マンだと思います。

⑤柱や梁のチェック

間取り図に柱や梁の記載があればいいのですが、無い場合にはチェックした方がいいです。

理由としては、家具・家電の配置を考える際に柱や梁が実はあって、ベッドや食器棚など大きい家具家電が置けなかった場合などがあるため、あらかじめチェックすることをおススメします。

柱や梁のチェック方法は下記の通りです。

  • SUUMOやHome’sに多数の不動産会社が同じ部屋を掲載しているため、その中で柱や梁の記載がある間取り図を探す
  • 管理会社に問い合わせをして、間取り図や建築図面などをもらう

⑥エリア情報をチェック

入居する際には、必ずエリア情報をチェックしましょう。

近隣に住んでいる方など、もし物件周辺の見学が可能な方は必ず見学しましょう。

もし、遠方で見学ができない場合にはオンライン内見をしてくれる不動産会社を探しましょう!!

物件共用部や周辺施設だけでも、オンライン内見の対応をしてくれる不動産会社は間違いなく親切な不動産会社です。

やまびこ

不動産会社は原則売り上げ重視で仕事をしています。

そのため見学できる物件のお客様には積極的にアプローチしますが、まだ見学できない物件の場合には、成約見込みが薄いためあまり積極的にアプローチしません。

また、転勤などで全く土地勘が無いエリアの物件への引越しをご検討の場合には、下記サイトが街選び(駅選び)で役に立ちます。

やまびこ

私も普段の接客で活用しているサイトです。

お客様からの評判もいいですね!!

⑦通勤経路・通勤時間を確認

通勤経路や通勤時間は、いまは「Google Map」で確認できます。

おススメは、ルート検索で出発時刻を入れて検索する方法です。

日時や時間を入れると、それに従ったルートや時間が表示されますのでおススメの使い方です。

もしご希望の方は、下記画像に従ってルート検索してみてください。

やまびこ

通常の経路検索はご存じの方が多いですが、出発日時や到着日時が設定できることはご存じない方も多いです。

また自転車での所要時間も検索可能です!!

実際に接客時などの経路検索時に私も使っていますが、お客様から「おお~」と言われることも多いです。

⑧念のためのチェックサイトをチェック

念のための確認サイトとして、下記の2つでのチェックをおススメします。

  1. マンションノート・・・建物の口コミサイト
  2. 大島てる・・・事故物件確認サイト

マンションノート

全国のマンションの口コミが確認できます。

すべての建物を網羅できているわけではありませんが、世帯数の多いマンションや人気エリアのマンションは口コミがある場合が多いです。

不動産会社はどうしてもメリットばかり伝えようとするため、デメリットを確認するのには有効です。

メリットもデメリットも投稿されていて、リアルな声が確認できます。

大島てる

有名なサイトなので、ご存じの方も多いと思いますが、「大島てる」で事故物件ではないか確認することをおススメします。

現在法的な根拠はないのですが、不動産業界では下記のようなルールになっている場合が多いです。

「事故物件は、その後1回入居して退去したら、2回目の入居の際には事故物件の告知はなしでOK」

実は以前事故物件だったということもあり得ます。

そのため、事故履歴があるマンションかどうかを念のため確認することをおススメします。

申込後どのタイミングまでだったらキャンセルできる?

入居検討者

実際に見学無しで申込したけど、やっぱりキャンセルしたいとなったときはいつまでだったらキャンセルできるのかな?

やまびこ

そうですね。キャンセルできるタイミングは気になりますよね。

キャンセルタイミングはあまり公開されている情報ではありませんので、不動産会社側からの本音のキャンセルタイミングをご紹介しますね。

申込する際に、どのタイミングまでであれば不動産会社に聞いておく

各項目のチェックも終わりいい営業マンにも出会えて人気物件にいざ申込というときには、必ずキャンセルに関して確認してください。

きちんとした営業マンであれば、どのタイミングまでであればキャンセル可能か教えてくれます。

やまびこ

自分の営業力に自信がなかったり、契約件数のことばかり考えている営業マンはキャンセルのことには、原則触れようとしません。

キャンセル可能なタイミングは、管理会社や仲介する不動産会社によって若干違いますので、もしキャンセルに関して案内が無ければ、必ずどのタイミングまでキャンセル可能か確認しましょう。

  • 契約書作成前であればキャンセル可能
  • 契約書作成していても署名捺印前であればキャンセル可能
  • 初期費用入金前であればキャンセル可能

では、下記のフローチャートに沿ってキャンセルタイミングを説明していきます。

宅建業法という不動産の法律上は、契約に至っていない場合はキャンセル可能ということになっております。

上記の図で考えますと、下記のとおりです。

  • 9/1~9/16
    確実にキャンセル可能
  • 9/16~9/21
    キャンセル可能だが、違約金発生する場合がまれに有り
  • 9/22~10/1
    キャンセル不可の可能性大
    ※ただ正当な事由(転勤がなくなった等)があればキャンセル可能になる場合があります。

キャンセルした場合の違約金を確認しておく

もしキャンセルした場合に、違約金がかかるかどうかも確認しておきましょう。

法律的には、契約書への署名捺印が済んでいない場合には、違約金の請求はできない決まりになっています。

ただ、管理会社の中には契約書の作成に時間がかかっているから、その手間賃としての違約金がかかるといった場合もあります。そういった場合は申込書に記載がある場合が多いので、念のためチェックしましょう。

また、仲介する不動産会社がキャンセルされないために、違約金がかかると言っている場合があります。

もし請求された場合には、契約前でも支払い義務があるのかという点を正当に主張しましょう。

また申込時に手付金を払った場合には、原則返金可能ですので下記ポイントに注意してください。

  • 不動産会社はキャンセルの場合は、手付金は本来受領できないため、法的には返金してもらえる。
  • 証拠になるため手付金を支払った場合は必ず預り証を発行してもらう

では今回の記事のまとめです。

まとめ

気になっている物件が本当に人気物件なのかを、サイトで客観的に確認し、信頼できる営業から人気レベルの温度感を教えてもらいましょう

事前に写真データなどの情報はできるだけもらいましょう

同物件の別参考部屋や外観・周辺施設など見学可能であれば、できる限り見学しましょう

遠方の場合にはオンライン内見をお願いしましょう

事前にネットなどで自分でチェックできることは調べましょう

不動産屋の言いなりではいけません。いざ申込の際には、キャンセルに関して詳しく確認しましょう

結果的にはやはりいい営業マンに出会って、安心して申込ことが一番です