次の日曜日にIT重説の予定。重説自体も初めてだから少し不安💦
そうですね。重説自体も初めてであれば確かに不安ですよね。
でもIT重説は2017年から実施されていて実施される方も多くなってきています。
そうなんだ。IT重説する人も結構多いんだね。
でもなんでIT重説する人が増えてるんだろう?
IT重説が増えてきている理由は、コロナで外出が難しくなったという点もありますが、日時調整がしやすくて楽だというお客様も多いですね。
では、今回はIT重説のメリット・デメリットに関して詳しく説明していきます。
まだ引越し見積もりをとっていない場合にはなるべく早めに見積もりをとりましょう。
金額面やスケジュール面でベストな引越しをするためには、ネットでの一括査定見積もりがオススメです。
では今回の記事内容です。
- IT重説ってなに?
- IT重説までの流れ・説明事項
- IT重説が向いている人は?
- IT重説のメリット・デメリット
- IT重説に必要なもの
この記事の対象の方 | ●転勤などで遠方にいて不動産会社に訪問しにくい方 ●初めての一人暮らしで親と一緒に説明を受けたい方 ●仕事が忙しくてなかなか不動産会社にいけない方 |
記事の難しさ(★5段階評価) | ★★ |
この記事を読む所要時間 | 約5分 |
この記事を読むメリット | 楽でわかりやすいIT重説を受けて安心して契約できる |
まず私の自己紹介をさせてください。
不動産賃貸のプロである私が、IT重説の内容やメリット・デメリットを詳しく解説します。
忙しい方や遠方で不動産会社に行けない方なども、最後まで記事を読んでいただきIT重説を受けて、ぜひ安心して契約をしていただければと思います。
では本題に入ります。
- IT重説はオンラインで行う重要事項説明
1-1 実施までの流れ
1-2 説明する事項 - IT重説が向いている方
2-1 転勤などで遠方にいて不動産会社に訪問しにくい方
2-2 初めての一人暮らしで親と一緒に説明を受けたい方
2-3 仕事が忙しくてなかなか不動産会社にいけない方 - IT重説のメリット
3-1 交通費がかからない
3-2 来店しなくていいためコロナ対策になる
3-3 日程調整がしやすい
3-4 自宅でリラックスして受けられる
3-5 画面共有などをすると理解しやすい
3-6 オンラインアプリなどにより録画できデータ保存できる - IT重説のデメリット
4-1 通信環境が悪いと声や映像が乱れる
4-2 不動産用語が多いため、分かりにくい箇所がある
4-3 不動産会社の担当の習熟度によって段取りが悪い場合がある - IT重説に必要なもの
5-1 テレビ通話ができる端末
5-2 音声通話アプリのダウンロード
5-3 不動産会社から郵送されてきた重要事項説明書
IT重説はオンラインで行う重要事項説明
IT重説とは、オンラインで行う重要事項説明で、賃貸契約においては2017年から開始されています。
重要事項説明とは、不動産契約の際に仲介する不動産会社がお客様に対して必ず行う説明です。
説明の内容は、物件の概要や契約、エリアなどに関してです。
宅建業法という不動産取引の法律で、契約日までに必ず実施しないといけない決まりになっています。
実施しなかった場合には不動産会社に対して罰則があります。
IT重説とは
「賃貸契約の重要ポイントをオンラインで説明を受ける」
ということです。
また、賃貸契約にかかわる重要な契約書類としては、下記2つの書類があります。
契約書と重説の違いは、下記の記事で紹介しておりますので、よければご覧ください。
IT重説実施までの流れ
通常は、契約書の署名捺印と同時で重要事項説明を受けます。
ただ、IT重説はオンラインで行うため流れが若干違います。
IT重説の流れは以下のとおりです。
IT重説実施において下記2点のルールが必須になっております。
- 重要事項説明書の郵送が必須
メールでpdfデータを送っただけでは不可。
郵送されてきた書類を見て説明を受けることが必須 - 画面が双方で見えている状態(オンラインで対面できている)が必須
カメラOFF・マイクOFFは不可
説明する事項
説明する事項は下記の通りです。
- 説明者が宅地建物取引業者の免許保有者であるかの確認事項
- 対象物件に関する確認事項
- 法令上の制限
- ハザードマップ
- ライフラインの設備状況やマンション共有部の管理方法など
- 契約内容に関する事項
IT重説が向いている方
最近はIT重説を希望される方がすごく増えてきましたが、下記のような方はIT重説が向いています。
- 転勤などで遠方にいて不動産会社に訪問しにくい方
- 一人暮らし始めてで親と一緒に説明を受けたい方
- 仕事が忙しくてなかなか不動産会社に行けない方
ではひとつずつ詳しく確認していきましょう。
転勤などで遠方にいて不動産会社に訪問しにくい方
転勤の場合は、大体1ヶ月前には事例がある場合が多いですが、会社によってやタイミングによって2週間後に転勤といったこともあると思います。
その場合には、契約手続きで不動産会社に行くことは難しい場合が多いです。
そんな時には、IT重説で仕事終わりや休日のスキマ時間に実施できると便利ですよね。
一人暮らしが初めてで親と一緒に説明を受けたい方
大学進学・新卒で会社に就職・実家から独立など、一人暮らしが初めての方の場合にはご両親と一緒に説明を受けたい方がいらっしゃいます。
どちらかというとご両親が説明を受けたいというご家庭の方が多いかもしれません。
そういった場合には、オンライン内見が便利です。
もし親と同居していなくても、複数人でオンラインで繋がることができますので一緒に重要事項説明を受けることができます。
ご両親と一緒に、もしくは頼りにしている兄弟やお友達などと一緒に聞くこともできますので、初めての一人暮らしでも安心ですね。
複数人でIT重説を行う場合には、参加する人達のメールアドレスがあれば大丈夫です。
不動産会社会社が参加する方々に招待メールを送ってくれます。
その招待メールのURLなどから入室すれば参加可能です。
仕事が忙しくてなかなか不動産会社に行けない方
日中は仕事で忙しくてなかなか不動産会社に行けないお客様も多いです。
よくこういったお問い合わせをいただきますが、IT重説を提案すると抵抗はなく逆に喜んでいただけるお客様が増えました。
コロナ禍でzoomなどでのオンライン会議の頻度が上がったこともあると思いますが、今現在IT重説に抵抗があるお客様はあまりいません。
こういった場合にも不動産会社にIT重説ができるか聞いてみるといいでしょう。
仕事おわりの時間帯や休日のスキマ時間にできると時間が有効活用できますね。
もし上記に当てはまった方は、オンライン内見とIT重説をご検討いただければと思います。
まだ内見をされていない方は、オンライン内見がおすすめです。
オンライン内見のメリットデメリットやが確認できますので、よければ下記記事をご覧ください。
また、オンライン内見のチェックポイントを確認されたい方は、よければ下記記事をご覧ください。
IT重説のメリット
ではIT重説のメリットに関して解説していきます。
メリットは下記の通りです。
- 交通費がかからない
- 来店しなくていいためコロナ対策になる
- 日程調整がしやすい
- 自宅でリラックスして受けられる
- 画面共有などをすると理解しやすい
- オンラインアプリなどにより録画できデータ保存できる
では、ひとつずつ解説していきます。
交通費がかからない
オンラインで行うため、不動産会社に行く必要がありません。
そのため交通費がかからないのはもちろん移動時間も削減できます。
実際に対面して説明を聞きたいという方もいらっしゃいますが、オンラインでOKな場合にはお金も時間も節約できます。
来店しなくていいためコロナ対策になる
来店せずに自宅や職場などからオンラインで行いますので、外出しなくてもOKです。
そのため、コロナ対策にもなります。
実際に、緊急事態宣言が発令されていた期間のオンライン内見やIT重説に割合は非常に高かったです。
日程調整がしやすい
重要事項説明の所要時間は平均して20分〜30分です。
不動産会社に訪問して受ける場合には、往復の移動時間などを考えて日時調整しないといけませんが、IT重説の場合には自宅や職場からオンラインで説明を受けますので、日時調整が格段としやすくなります。
スキマ時間を見つけて効率よく重要事項説明を受けましょう。
自宅でリラックスして受けれる
重要事項説明は不動産用語も多く難しく聞こえます。
そのため、不動産会社に行って説明を受けると少し硬い感じの空気感になります。
その反面、IT重説の場合には自宅で受けることが多く難しい話でもリラックスして受けることができます。
私の実感ですが、店舗で説明を受けられるお客様の質問の割合よりも、IT重説で質問を受ける割合の方が高いです。
リラックスして説明を聞いている分、自分の不明点を聞きやすい環境になっていることが要因だと思います。
画面共有などをするとわかりやすい
私自身もIT重説をよくやりますが、タブレットやPCで説明を受けているお客様に対しては画面共有をすることがあります。
具体的には、下記のような例があります。
- ハザードマップを共有して、指定避難場所までのルートを拡大して説明する
- ライフラインの連絡先一覧などを共有してお客様にスクショしてもらう
- 間取り図を共有して、実際に採寸希望の箇所を教えてもらう
- キャンペーン条件書類を共有して、再度内容や違約金などの条件を確認する
- GoogleMapsを共有して、職場までの経路を再確認したり周辺施設までの徒歩分数を確認したりする。
- GoogleMapsを共有して、物件の海抜を説明したり、駅から物件までの坂がどれぐらいあるか高低差を説明する。
実際には、契約条件とは外れている内容も多いですが、実際にお客様が入居する際に気にしている点は生活した時にどうなのかという点が多いですね。
来店しての重要事項説明より、IT重説の方が上記のような質問や要望が多いのは圧迫感がなくリラックスできているからだと思います。
不動産会社としても多くの質問への回答をするとお客様の満足度が上がることが実感できます。
オンラインアプリなどで録画できデータ保存できる
オンラインアプリなどでは録画機能がついている場合も多いです。
実際の説明を録画しておけば便利ですね。
具体的には録画することによって下記のメリットがあります。
- 説明をうけた内容をもう一度見返すことができる
- 契約時の条件と説明時の条件が違う場合などは、説明内容の証拠になる
- 間取りやサイズなどの質問をした時には再度みて確認できる
IT重説のデメリット
便利なIT重説ですが、デメリットもあります。
デメリットは下記の通りです。
- 通信環境が悪いと声や映像が乱れる
- 画面共有する場合にはスマホだと見にくい
- 不動産用語が多いため、分かりにくい箇所がある
- 不動産会社の担当の習熟度によって段取りが悪い場合がある
では一つずつ見ていきましょう。
通信環境が悪いと声や映像が乱れる
オンラインのため、通信環境に左右されます。
通信環境が悪いと声が途切れてしまったり映像が乱れてしまします。
そのためIT重説を受ける時は、4GではなくWIFI環境をオススメします。
画面共有する場合にはスマホだと見にくい
画面共有を行う場合には、スマホだと文字が小さくて見にくい場合が多いです。
そのため、スマホでもいいでのですが、もしお持ちの場合にはPCやタブレットで受けることをオススメします。
不動産用語が多いため、分かりにくい箇所がある
重要事項説明自体が、不動産用語が非常に多い書類になります。
不動産に慣れていない一般のお客様にはわかりづらい言葉もあります。
もし時間があれば重要事項説明書が郵送で届いたら、目を通してみてわからない言葉があれば検索して確認してみましょう。
また時間がない場合には、説明時に不動産会社に聞いて理解するようにしましょう。
不動産会社の担当の習熟度によって段取りが悪い場合がある
これも経験値の問題ですが、不動産会社でIT重説の件数をこなしている人は問題なく説明できますが、慣れていない不動産会社の営業ですと段取りが悪い場合があります。
そのため、オンライン内見やIT重説の経験値が高い不動産会社を選ぶといいでしょう。
大手のフランチャイズ店舗ですと、担当者により当たり外れがありますので、物件問い合わせの際にオンライン内見やIT重説が可能か確認してみましょう。
また、不動産会社のホームページをみてオンライン内見やIT重説をアピールしている会社であれば経験値がある会社と思って大丈夫です。
IT重説に必要なもの
IT重説に必要なものは下記の3点です。
- テレビ通話ができる端末
- 音声通話アプリのダウンロード
- 不動産会社から郵送されてきた重要事項説明書
テレビ通話ができる端末
スマホでもOKですが、できればPCやタブレットがオススメです。
場合によって画面共有をして説明しますので、共有した画面の文字がスマホですと見にくい場合があります。
パソコンやiPadなどであれば、画面共有した場合でも十分に文字が読めますので、もしお持ちの方はPCやタブレットで説明を受けましょう。
音声通話アプリのダウンロード
IT重説で利用するアプリ(システム)は不動産会社が指定します。
一般的には、下記の2パターンのアプリ(システム)に分かれます。
- 不動産特化型音声通話アプリ
- 一般型音声通話アプリ
不動産特化型音声通話アプリ
下記のアプリが一般的に多く使われています。
- SUUMO IT重説
- Home’s Live
- アットホーム スマート重説
基本的に部屋探しアプリの代表的な会社が作っているアプリです。
不動産に特化したシステムになっておりますので、利用される際にも困ることはないアプリです。
一般型音声通話アプリ
では一般的にオンライン会議などで利用されている代表的なアプリは下記の通りです。
- V-CUBE
- ZOOM
- Teams
- スカイプ
- LINE
上記のアプリは、聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか?
どのアプリもオンライン会議などで使われていたり、チャットで使われているようなアプリです。
不動産会社から郵送されてきた重要事項説明書
IT重説のルールとして、不動産会社は借主に必ず重要事項説明書を送付しないといけないという決まりがあります。
その郵送されてきた説明書を見ながらオンラインで説明を受けることが義務付けられています。
よって、よくあるお話ですが郵送がIT重説に実施日程に間に合わずメールでPDFデータを送信して、説明を受けた場合は宅建業法的には無効になります。
まだ引越し見積もりをとっていない場合にはなるべく早めに見積もりをとりましょう。
金額面やスケジュール面でベストな引越しをするためには、ネットでの一括査定見積もりがオススメです。
では、今回の記事のまとめです。
- IT重説はオンラインでの賃貸契約のポイントの説明
- オンライン内見とIT重説をすることで来店なしで契約可能
- IT重説は、遠方からの転勤の方や一人暮らしで親と一緒に説明を受けたい方、仕事でなかなか来店できない方などには最適
- 来店での重要事項説明がベストだが、IT重説でも十分に代用できる
- IT重説の方がリラックスして説明を受けれるため質問がしやすい
- IT重説を受ける場合には、WIFI環境下がオススメ
- IT重説に必要なものは、テレビ通話できる端末・アプリのダウンロード・郵送されてきた重要事項説明書があればOK